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可能性「X(無限大)」メディコンからサッカーまで

平野 Meets the Maker「FXC」

2019.06.10 メーカー特集

売る人の顔が見える製品を、顔が見える店から買いたい。毎回、様々な弊社取扱メーカー担当者にインタビューする「平野 Meets the Maker」。今回のゲストはFXC株式会社の代表取締役社長の谷輪さんです。
FXCはメディアコンバータやスイッチ、無線AP等を手がける国産メーカーです。高い堅牢性とユーザビリティにこだわった製品には定評があります。
今回はFXCさんよりメディアコンバータをぜひ取材して欲しいとのオファーをいただき、社長の谷輪さんが直々にインタビューに応えていただきました。

―― 自己紹介をお願いします。

「FXC株式会社の代表取締役社長の谷輪です。本日はお忙しい中、弊社にお越しいただきありがとうございます。御社HPはよく拝見しております。今日は我が社の沿革や製品についてお話させていただければと思います」

―― 社名の「FXC」とはどのような意味が込められているのでしょうか?

「まず、社名の『FXC』は『Future X Communications』の略称です。アルファベットの『X』は『未知数』や『無限』を意味しています。通信の無限の可能性を追求する会社でありたいとの願いを込めて、この社名をつけました。

―とまあ、初めは『Future X Communications』が社名だったんですが、銀行などで長い社名を書くのが面倒になってきて...(笑)、縮めた『FXC』が正式な社名になったんですよ」

行動指針は「日々創造」「迅速行動」「自主独立」。谷輪社長は「社長」と呼ばれるのが苦手で、社内では「タニワさん」の愛称で呼ばれているそうです

―― 創業が2001年と若い会社ですよね。創業のきっかけは何だったんですか?

「まず私自身がアライドテレシス※1出身なんですよ。当時はITバブルのイーサネット華やかなりし時代。そこに着目して、自社製のネットワーク機器をリリースしました。

ただね、最初は本当に売れなくて大変でしたね...。順風満帆ではなかった。

どうにもならなくなった頃に、前職でお付き合いのあった米国のネットワークメーカーに日本展開のコンサルティングを頼まれたんですよ。会社が軌道に乗るまで、その会社の営業やマーケティングを2、3年やっていましたね。結局、そのメーカーは日本から撤退してしまいました。その際、そのメーカーの製品ラインナップを引き継ぎつつ、オリジナル製品を出すことで現在の会社の原型が形作られていきました」

※1 ネットワーク黎明期の1987年に創業。スイッチングハブ、ルータなど各種ネットワーク機器を製造・販売している。日本初のネットワーク専門メーカーとしても有名。CentreCOMシリーズなどヒット商品がある。

―― スイッチやAPは、ライバルも多く群雄割拠な業界かと思います。競合メーカーとの違いはどのような点ですか?

「おっしゃる通り、この業界は大手競合も多いですね。大手には価格やラインナップで、太刀打ちできない点もあります。
これは、私自身が大手にいたからこそ分かることなんですが、弊社は大手がやらないことに活路を見出しています。相手の立場に立って、融通の効くベストパートナーでありたいと常に思っております。

例えば、製品の保証のオプションの多さやお客様に合ったソリューションの提案など、きめ細かくサポートします。お客様からのご要望があれば何でもやらさせていただきます」

―― 会社のユニークな点はどこですか?

「社会人サッカーのスポンサーをしていることですね。千葉のブリオベッカ浦安というチームです。まだまだ駆け出しのチームですが、関東一部リーグに所属しており、あの都並氏※2が監督しているんですよ!!」

※2 都並敏史。ヴェルディ川崎等で活躍した1980年代から90年代初頭を代表するプロサッカー選手。引退後はタレントやキャスターとしても活躍。

―― サッカーがお好きなんですか?

「私はそこまでサッカーファンというわけではありません(笑)。ブリオベッカ浦安は、前職時代にご縁があった方が設立したチームで、それにご協力させていただいております。私自身、新しいことが大好きで、社員のリクリエーションや団結に使えればなあという思いが強いですね。この業界で、サッカーのスポンサー企業なんて珍しいので、営業トークに利用させてもらってますね。

観戦無料、手当と交通費支給でも、みんな観戦してくれないんですよ...(汗)。もっともそれは社員の自由だから、強制はしないんだけどね。

もっとチームが強くなって、社員の団結が上がることを願ってますね。ご興味のある方は観戦にご招待いたしますので、お気軽にお声掛け下さいね!!」

社内のいたる所にブリオベッカ浦安のグッズが満載。マスコットキャラクター「べか彦」は「猫」がモチーフ。猫の所以は「同じ浦安にある某遊園地のネズミのキャラクターに人気で負けないように!」だそうです

―― オススメ製品は何でしょうか?

● EthernetOAM対応メディアコンバータ「LightEdge Xchange3000シリーズ」

「2018年に出たばかりの新製品です。世界最小サイズ※3のEthernet OAM対応メディアコンバータです。FANレス設計・信頼の日本製です。SNMP監視※4が可能で、大手キャリア・データセンター向けのフラッグシップモデルです」

※3 自社調べ
※4 SNMP(Simple Network Management Protocol)は、UDP/IPベースのネットワーク監視、ネットワーク管理を行うためのプロトコル

FXCのメディアコンバータ製品群。上:LEX1012。下:LEX3020。

「正直な話、メディコンはどこのメーカーも性能が高く、性能に大差がないのが実情です。
この製品のこだわりはシャーシ(LEX3020)にあります。 シャーシのスロットには特殊な挿抜構造を採用しており、ラインカードの抜去時にネジを緩めると右側に倒れ、カードが前にせり出す構造になっております。カード挿抜をスムーズに行うことができ、ネジの紛失も防止します。また、スロット下部にはファイバ等の余長処理用のトレイを採用しています」

左:LEX3020。右:LEX1012。左のLEX3020はシャーシ固定のネジ止でネジが落下しない工夫がされている

シャーシ(LEX3020)には便利なファイバートレイ収納もついている

● マイクロメディアコンバータ「LightEdge X change1000シリーズ」

「一番の売れ筋メディコンです。頑丈で繋げられればいいというお客様にはもってこいの製品です。こちらも国産で堅牢性が高く、なかなか壊れないと評判をいただいております。

LightEdge Xchange1000は名刺よりも小さい!! 業界最小(自社調べ)

「弊社メディコンは、ライフタイム保証※5もご用意しております。長く使いたいお客様に大変喜ばれております。 また製品保守期間は満了したけれども、保守期間を伸ばしたいというお客様には1年単位の追加年間保守も承ります。製品購入後の保証加入もできますので、お客様の都合にあった保証プランを選んでいただければと思います」

※5 お客様からの障害発生/サポート依頼により登録済み対象機器を在庫限定日から7年間まで交換品を設置場所にお届けする保守サービス(有償)。詳しくはFXCのHP、またはカタログをご覧ください

マグネットや壁固定用の木ネジなど、充実した付属品がこだわり。近年は固定金具別売メーカーが多い中、ユーザーに喜ばれているポイント

付属のアダプターは隣のコンセントを塞がないスリムデザイン。いたる所にこだわりが光る

● 無線LAN製品「AE1000シリーズ」

「AE1041/AE1050/AE1051シリーズは、IEEE802.11ac に対応し、無線アクセスポイント・有線LAN ポート※6・固定電話線ポート※7を一体化した情報コンセント対応の無線LANルータです」

AE1051。無線LAN 規格 IEEE802.11a/b/g/n/ac に準拠。 無線帯域はISM バンド2.4GHz帯、5GHz帯をサポートし、それぞれ 2x2MIMO接続し、2.4GHz帯で最大300Mbps、5GHz 帯で最大867Mbps で通信します。有線はギガビットイーサネットに対応し、高速な大容量通信が可能

「JIS規格のコンセントプレートに対応しており、ホテル・マンション・住宅・オフィス・会議室・病室・公共施設等の情報コンセントに取り付けでき、快適な無線LAN環境を提供いたします。

今、売れに売れている無線APシリーズです。壁付けコンパクトタイプはどこのメーカーも作り出しましたが、実は弊社が元祖なんですよ。元祖ならではの充実のラインナップが自慢で、PoE給電、LANポートありなしの他、様々なバリエーションを揃えております」

※6 AE1050PEは前面の有線LANポートはございません。
※7 AE1050/AE1051シリーズは固定電話線ポートはございません。

2.4GHzと5GHzは同時使用可能。熱をよく逃がすためにアルミシャーシを採用

―― 業界の気になるトピックは何ですか?

「ファストイーサネットの市場規模がかなり縮小してきていますね。代わってギガビットイーサネットが主流になりつつありますね。これは予測してきたことですが、やっと来たかという印象です。

この業界に参入してくる外資メーカーがなくなりましたね。国内マーケットに魅力がなくなったという見方もできます。逆に言えば、今あるメーカー同士のシェアの奪い合いが激化していくと思います。そういう意味でも他社の動向は気になりますね。

今後は5G環境の整備も始まり、IoTやAIを絡めたソリューションが本格化していくと思います。それに合わせて弊社でも新製品を増やしていきたいです」

―― 最後にHPをご覧の皆様へ一言よろしくお願いします。

「ネットワークでお困りごとがあれば、ぜひ気軽に相談ください!! どんな案件でも誠心誠意お応えいたします。また、ブリオベッカ浦安が気になった方は、ぜひ一緒に応援に行きましょう!! 本日はどうもありがとうございました」

平野営業から一言

平野営業

FXCの本社は東京の浅草橋にあります。この辺りは、古くからの問屋街・人形屋街として有名なエリアです。 今回取材にご協力いただいたFXCの皆様は大変気さくで勉強熱心な方々でした。取材中も他通信関連メーカーの動向などを熱心に尋ねておられました。社長曰く「常に新しいことに挑戦しないと会社が存続できない」「常にアンテナは張っておく」とのこと。社長自ら現場や展示会に出向くことも多いそうです。