平野製品NEWSマガジン平野通信機材の気になる製品やニュースを徹底紹介
We are プロフェッショナル!!

平野 Meets the Maker「センターピア」

2020.07.07 メーカー特集

売る人の顔が見える製品を、顔が見える店から買いたい。毎回、様々な弊社取扱メーカー担当者にインタビューする「平野 Meets the Maker」。
今回は業界で独自の輝きを放つ国産ラックメーカー「センターピア」です。

千葉県にあるセンターピア野田工場で、実際の製造工程をご紹介していただきながら、主力製品やGIGAスクールの需用のことなどを伺いました

―― 自己紹介をお願いします。

「株式会社センターピアの許 彰宰(ホ チャンジェ)です。本日はお忙しい所、遠路はるばる野田工場お出でいただきありがとうございました」

ソリューション課 許 彰宰さん(右)、営業課 小林 友樹さん(左)。許さんは韓国出身で多言語(英・日・韓)に堪能

野田市駅から車で10分の立地。左側には今年新設した倉庫が建つ

―― センターピアとはどのような会社ですか?

「私たちは、ICTのインフラ環境構築の現場で発⽣するあらゆる課題の解決を実現するスマートインフラコーディネーターです。

創業は2007年と新しいメーカーですが、大手キャリアのサーバーラックを長年手掛けるなど品質と実績には自信があります。

近年はお客様のニーズに+α(アルファ)の価値観を提供することをテーマにしています。
また多言語対応ニーズに対応できるグローバルチームを発足させ、海外案件も積極的に注力しています。私も広報の他、グローバル案件を担当しています」

工場内のショールーム。右側のオレンジの筐体は展示会用のコンセプトモデル。近年は国内外の展示会に積極的に参加している

―― センターピアの強みはどのような所ですか?

「特殊案件対応です。
既設、新設、他社製品問わず、ユーザーのお困りごとを解決いたします。

設置予定のサーバー機器が既設ラックに収まらない、配線の関係で設置位置を変えたい、設置重量を分散する必要がある、稼働中のサーバーに耐震(免震)施工を行いたい等等のあらゆるお困りごとに対応いたします。

最近だと、ラグビーワールドカップ2019のフィールド専用に防水防塵の特殊筐体を制作しました。炎天下の過酷な環境に耐えられる、ラック内耐熱対策を設計しました」

ラグビーワールドカップ2019 フィールド専用の防水防塵の特殊筐体。特注ファンを実装することで炎天下の熱暴走を防止。さらに芝にも馴染むように塗装にもこだわっている

―― 野田工場について教えて下さい。

「ここ野田工場は弊社主力工場で、ここでラックを製造しています。
工場といっても鉄板から製造するわけではありません。部品は国内外の協力会社が製造しています。野田工場では集められた部品を検品し、組立て、梱包までをしています」

オーダー品を丹精を込めて職人が組み立てる

検品工程の様子。全国から集められた部材をひとつずつ検品

⾼い換気性能を誇るセンターピアの主⼒モデル

―― GIGAスクール対応製品について教えて下さい。

「試算ですと25万台の端末充電保管庫が必要になると言われております。1社供給ではまかない切れない台数ですので、ラックメーカー各社で分担の供給になると思います。

注意すべきは、すべてのラックメーカーがGIGAスクール対応製品に注力しているわけではない点です。 事務機器メーカーが新規で端末充電保管庫を製造していたり、PCサプライメーカーが海外製OEM製品を持ってきたり、業界ではいろいろな噂が聞こえてきます。

その点、センターピアでは早くから需用を見据えたGIGAスクール対応製品を開発をしてきました。 学習者用端末充電保管庫『モバイルラックシリーズ』は、ラック製作のノウハウを生かし、国の仕様を網羅した純国産の自信作です。月間2000台の生産体制を整備し、GIGAスクール需用に対応していく予定です」

GIGAスクール構想仕様 学習者用端末充電保管庫 「PC422-DD-RC」2台収納2段タイプ

GIGAスクール仕様向け端末充電保管庫 「PC422-DD-RC」。輪番充電対応。端末設置スペースにこだわり、14インチノートPCも余裕で収納できる⼤容量

―― 最後にHPをご覧の皆様へ一言よろしくお願いします。

「今、情報通信業界は再編成・再定義され、業界の境目が消滅し、新たなイノベーションが起きつつあります。まさに業界は、デジタル戦国時代となってきているようにも感じます。

今後10年の弊社のビジョンとして、私さちは様々な最新技術をご提供するスマートインフラコーディネーターを目指しています。
最先端の技術を『点」から『線』へ、そして『面』へとつなげていくスマートインフラコーディネーターとして、『お客様の〇〇したい!!』という想いをカタチにするために、世界に散らばっている最新のテクノロジーを繋ぎ、お客様の利用環境に溶けこむような全く新しい利用インフラを追求し提案してまいります。

今後とも、ぜひセンターピアのソリューションにご注目ください。
本日はありがとうございました」

平野営業から一言

平野営業

センターピアさんでは昨今のデータセンター需用で、サーバー製品はもちろん、既設ラックソリューションの相談件数も急増しているそうです。業界では今後の台風の目になるメーカーだと思います。
弊社では、ものづくりのプロフェッショナル集団であるセンターピアさんと協力体制でGIGAスクールのラック需用に応えていきます。
GIGAスクールに関しては社内専任チームもありますので、何でもお気軽にお問合せください。