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低コストで速攻施工!! フィールド試験も楽ちん

簡単コネクタ「シーリングコネクター(CCA)」

2020.05.14 GIGAスクール

簡単コネクタ「シーリングコネクター(CCA)」

GIGAスクールではジャックやコネクターの現場成端が工事のネックになります。
MPTL方式の「かんたんモジューラープラグ」は施工性や拡張性に優れている反面、フルーク試験では別途アダプターの購入が必要だったり、プラグの形状が無線APに挿さらなかったり、デメリットもあります。

非MPTL(パッチコード)の奥の手に、シーリングコネクター(CCA)はいかがでしょうか?

シーリングコネクター(CCA)は、機器室からのUTP配線の先に簡単に取り付けが可能なコネクタです。主に、天井に設置する無線AP、IPカメラ、壁面に設置するデジタルサイネージ等に最適です。また、オフィスにおけるレイアウト変更時の情報コンセン卜位置変更などによって発生する、接続長変更の際にも適しており、利用シーンは多岐に渡ります。

CCAとは?

CCAは、Ceiling Connector Assembly(シーリング・コネクタ・アセンブリ)の頭文字を取った製品で、シーリング、いわゆる天井内に配線されるケーブリング用途に開発された、コムスコープ独自の製品です。

本製品は、天井(壁面も)に設置されるWi-Fi AP、IPカメラ、デジタルサイネージに向け、高品質なインターコネクションケーブリングを提供します。

製品には、コネクタ単品タイプとRJ45プラグ付きコードが終端されたタイプの2つをラインナップしています。

昨今はWiFi APからIPセキュリティ、低電圧LED照明などに至るまで、天井に移行するアプリケーションが増えています。CCAは、現場終端プラグが提供するよりも優れたシンプルな設置を提供します

CCAは、長さが18インチ(45.7cm)のUTPピグテールタイプがあります。プレナムとLSZHの2つのタイプがオプションとしてあります

CCAのメリット

       
  1. かんたん施工
    誰でも簡単に、専用工具なしで施工ができる(やり直しもできる)。 パーツも大きいので、安心して作業ができる。
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  3. 高品質
    プラグ付きより安定した施工品質を提供できる(NEXT、リターンロスなど伝送特性が安定する)
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  5. フィールド試験にお金が掛からない
    フィールド試験も、プラグ付けではMPTL方式になりパッチコードアダプタ必要だが、CCAでは通常のパーマネントとチャネルアダプタでOK! つまり、追加で試験用のための費用負担が発生しません
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  7. RJ45プラグ
    Cat6Aプラグは一般的にまだサイズが大きいので、無線APの筐体に干渉することもある。CCAに付いているRJ45プラグ部分は非常に小さいので、どのメーカの機器がきても大丈夫!(たぶんこれが設計、施工側では一番うれしいかもしれません)
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  9. 低コスト
    コスト的にも、従来のローゼット+パッチコード構成より、安価になる。(試算ですが、半額近くなります)RJ45プラグ付けと比較しても、全体コストで見ると遜色ないです。 むしろ全体の施工コスト(試験費用等もみて)で見ると、安くなることもあるかと思います。
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CCAをやってみた

CCAは本当にかんたんに施工できるのか、実際の施工手順をご紹介いたします。

● 接続する場合

1. 接続するCat6Aのケーブルを用意してください。専用工具はいりません

2. Cat6Aのケーブルの被覆をカッターで取り、十字介在を切取ります

3. ケーブルの撚りを戻して、それぞれの色がついた溝に銅線をはめ込みます

4. 余分な銅線を切取ります

5. 結束バンド(付属)でCCAコネクタとケーブルを固定します。固定後、余分なバンドは切り落とします

6. カバーをはめて、ペンチで軽く圧着します

7. 完成。初めての作業でも5分もかかりませんでした!!

● やり直す場合

1. 取り外し用の溝にマイナスドライバーを入れて、ストッパーを緩めます。この際、力はかかりません

2. 結束バンドを切取ります。再施工の場合の新しい結束バンドはユーザー様でご用意ください。一般的な結束バンドで問題ございません

3. 取り外し完了。やり直しは20回まで可能です

よくある質問

CCAでよくある質問をまとめました。

Q. CCAにはどんなタイプのケーブルが使用できるか?
A. CCAコネクタ単体にはカテゴリー5e、6、および6A UTPケーブルをCCAに終端できます。カテゴリー6およびカテゴリー6Aケーブル付きタイプには、工場で終端処理された18インチ(46cm)プラグ終端コードが付いています。

Q. CCAのシールドタイプはありますか?
A. 現時点(2020年4月)でシールドタイプはなく、UTPのみです。

Q. CCAの使用環境は?
A. CCAは、主に天井用に設計されています。 また、CCAは耐水性または耐紫外線性ではないですが、屋外定格のエンクロージャー内に配置および密閉されていれば、屋外アプリケーションにも展開できます。
コムスコープ社では、建屋間の露出箇所にも使用できる屋外仕様のCat6A UTPケーブルもあります。

Q. CCAを使用した場合、チャネル規格が適用されますか?
A. はい、チャネル規格となります。
CCAは、SYSTIMAX GigaSPEED X10D、GigaSPEED XL、PowerSUM U/UTPソリューション、およびUnipriseおよびNETCONNECT U/UTPソリューションのチャネル仕様をサポートしています。 CCA-CAT6Aは、コムスコープのカテゴリー6A /クラスEA U / UTPインフラストラクチャソリューションすべてのチャネル仕様をサポートしています。 CCA-CAT6は、コムスコープのカテゴリー6 /クラスEおよびカテゴリー5e /クラスD U / UTPインフラストラクチャソリューションすべてのチャネル仕様をサポートしています。

Q. CCAを含んだ配線はどのように測定しますか?
A. CCAの設計とインストールは、ANSI/TIA 568.2-DおよびISO/IEC 11801-1の3点接続のパーマネントリンクに準拠しています。 フィールドテストでは、一方の端にPLアダプター、もう一方の端にチャネルアダプターを使用をします。

【製品カタログ】シーリングコネクター(CCA)

メーカーから一言

メーカー
担当者

RJ45プラグを現場で終端処理することは、特に天井環境(梯子を使っておこなう作業環境)では、より困難な作業となります。一般的にRJ45プラグは多くの小さな部品を組み立てる必要があり、ほとんどの天井ではスペースと視界が限られているため、工場終端で行う条件下と同等の品質のレベルを達成することは困難です。この問題を解決するのに、CCAでは簡単に実現できます。

平野営業から一言

平野営業

今回のGIGAスクール構想で現場でのジャックやコネクターの成端作業は、作業面で避けては通れない課題です。
非MPTLの選択肢にはCCAがオススメです。他商社では取扱いがない弊社自慢の製品です。
無料サンプル品もご用意できますので、ご用命の際は弊社担当営業まで。