情通教科書
2019.11. 7

ぜひ知ってほしい製品知識をご紹介
情報通信の教科書「Modular Plug Terminated Link(MPTL)」

Modular Plug Terminated Link(MPTL)とは?

「Modular Plug Terminated Link」の略で、敷設した配線の片端に、直接モジュラープラグを成端して端末機器に接続する、新たな配線規格です。

従来の配線規格の場合、端末側でPCなどとの接続の切り替えが頻繁に発生することを考慮し、一旦情報コンセントを設けて、パッチコードと端末を接続することが推奨されています。しかし、端末側との接続の切り替えがほとんど発生しない場合、この配線方式の必要性が疑問視されます

実は今、PoE機器の増加やIoT接続機器の増加で従来型の配線規格から新たな配線規格への移行が進んでいます。電源工事などが不要になり工事が簡単な反面、現場での成端作業が必要になっています。

MPTLは、端末側がアクセスポイントやIPカメラなど、接続の切り替えが頻繁に発生しない場合に、ケーブルに直接モジュラープラグを成端して端末に接続するため、よりシンプルな配線構成となります

制限長は従来のパーマネントリンクと同様、最大90mまでとなります。また、1つのリンク内に、RJ45 かんたん成端モジュラープラグを最大2個まで使用することが可能です

現場成端といえば「RJ45 かんたん成端モジュラープラグ」

RJ45 かんたん成端モジュラープラグは、Cat5EからCat6Aまでの幅広いケーブルに対応します。 また、シンプルな2ピース構造になっており、圧着工具不要で簡易工具のみで成端が可能です。

RJ45 かんたん成端モジュラープラグ「FP6X88MTG」と簡易成端工具「EGPT」

●性能

  • Cat5E~Cat6Aまで対応
  • POE++対応
  • 使用可能ケーブル
     22-26AWGの単線/撚り線
     ケーブル外径5.08-8.38mmのUTPケーブル
  • 使用環境温度: -40~75℃(屋内)
  • 挿抜回数: 2,500回まで
  • 再成端回数: 20回まで

MPTLの測定方法

パンドウイットでは、通常のMPTLによる測定方法に加えて、代替となる測定方法を合わせて提案しています。

MPTLは、テスターのメイン側にはパーマネントリンクアダプター、リモート側にはパッチコードアダプターを装着して試験を行います

MPTLによる測定の代替方法として、パンドウイットでは上図のようなテストコードを用意しています。この場合、テスターのメイン側にはパーマネントリンクアダプター、リモート側にはチャネルリンクアダプターを使用し、パーマネントリンクで測定します

姉妹品「シールドプラグ」

RJ45 かんたん成端モジュラープラグのシールドタイプもラインナップされています。
通常のシールドプラグを太い2重シールドケーブルなどへ成端する場合は困難を極めますが、この「RJ45 かんたん成端シールドモジュラープラグ」を使用すると、成端時間を約半分(メーカー調べ)にすることが出来ます。工場などの産業分野での用途にも最適です。

RJ45 かんたん成端シールドモジュラープラグ「FPS6X88MTG」

    ●性能

  • Cat5E~Cat6Aまで対応
  • POE++対応
  • 使用可能ケーブル
     22-26AWGの単線/撚り線
     ケーブル外径5.8-9.0mmの全てのシールドケーブル
  • 使用環境温度: -40~85℃(屋内)
  • 挿抜回数: 2,500回まで
  • 再成端回数: 20回まで

メーカーから一言

パンドウイット担当者

今回ご紹介したかんたん成端モジュラープラグはさまざまなシーンで、幅広いケーブルに使用することが可能ですので、ぜひお試しください!!
また勉強会など行っておりますのでお気軽にパンドウイットまでお尋ねください。

平野営業から一言

平野営業

今後ますますの普及すると期待される、MPTL配線に最適な製品です。
細かいパーツや組立工法の従来型プラグに比べ、格段にシンプル且つ、施工性に優れたこちらの製品を是非お試しください。

※情報は登録時の情報です。掲載している全ての情報は万全の保証をいたしかねます。ご了承ください。

関連メーカー

  • パンドウイット

    パンドウイットコーポレーション日本支社

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