平野製品NEWSマガジン平野通信機材の気になる製品やニュースを徹底紹介
光ファイバー業界が気になるわけで

光の国から'19「住友電気工業編」

2019.10.01 製品情報

某メーカーの光スロットケーブルからの撤退で揺れる業界。
そんな光ファイバー業界が気になるわけで。

昨年秋、某メーカーが光ファイバーのスロットケーブル生産から撤退するとの発表がございました。その影響なのか、弊社客先でも光ファイバー関連の話題が多くなるようになってきました。巷では様々な情報が錯綜し、困惑されているお客様も多いと思います。弊社にとっても業界の動向は気になる所であります。

そこで弊社では、大手メーカーに業界の動向や最新製品についてのアンケート取材を敢行しました。そこでいただいた回答を数回に分けてご紹介させていいただきます。

第2回目は、住友電気工業さんです。弊社担当営業の立石有香莉さんにお伺いいたしました。

―― 某メーカーがスロットケーブルから撤退するとの発表がありましたが、御社でも撤退しますか?

「スロット型を撤退することはなく、今後もスロット型の生産を継続して参ります」

―― スロットケーブル生産から撤退しない理由を教えてください。

「スロット型とスロットレス型は必ずしも一方が勝っているということはなく、それぞれ一長一短の特徴がありますので、必要になる環境が異なります。スロット型は今後も主力品種と位置づけ、現在の生産能力を維持して参ります」

―― ここ数年、東京五輪関連工事や都市部の再開発ラッシュなどが続いておりますが、今後の光ファイバー業界の動向はどのようになっていくと考えますか?

「細径軽量が必須の場合はスロットレス型が、より高い信頼性や施工性が重視される場合はスロット型が適しており、今後もお客様の求める環境に応じて併存していくと考えていますが、当面はまだスロット型が主流と考えております」

―― ここ最近の御社の話題や最新製品は何ですか?

「昨年度販売開始したFlexULC(細径2心コード)をご好評頂いております。
見た目は1心ですが、2心入っているコードです。従来のメガネコードに比べて断面積が7割も小さくなっているので、配線の省スペース化に貢献できます。ぜひご検討ください! 詳細はコチラから」

FlexULCは治具を用いず、手で極性変換が可能です

―― 最後に弊社ユーザー様にメッセージを。

「日頃より弊社製品をご愛用頂き誠にありがとうございます。今後も主力品種として生産を継続して参りますので、引続き宜しくお願い致します。また、弊社横浜製作所製品見学スペースが今年度よりリニューアルしておりますのでぜひお越しください!!」

※ 今回の取材は2019年8月に書面で行いました。回答も当時の回答になりますのでご了承ください