光ファイバー業界が気になるわけで
光の国から'19「古河電気工業編」
某メーカーの光スロットケーブルからの撤退で揺れる業界。
そんな光ファイバー業界が気になるわけで。
昨年秋、某メーカーが光ファイバーのスロットケーブル生産から撤退するとの発表がございました。その影響なのか、弊社客先でも光ファイバー関連の話題が多くなるようになってきました。巷では様々な情報が錯綜し、困惑されているお客様も多いと思います。弊社にとっても業界の動向は気になる所であります。
そこで弊社では、大手メーカーに業界の動向や最新製品についてのアンケート取材を敢行しました。そこでいただいた回答を数回に分けてご紹介させていいただきます。
第3回目は、古河電気工業さんです。古河電気工業のファイバ・ケーブル事業部門さんにお答えいただきました。
―― 某メーカーがスロットケーブルから撤退するとの発表がありましたが、御社でも撤退しますか?
「撤退の予定はありません」
―― スロットケーブル生産から撤退しない理由を教えてください。
「スロットレスケーブルとスロットケーブルは、それぞれ一長一短があり、用途・敷設環境に応じて使い分ける事が、施工会社またエンドユーザ様に最適と考えるためです」
―― ここ数年、東京五輪関連工事や都市部の再開発ラッシュなどが続いておりますが、今後の光ファイバー業界の動向はどのようになっていくと考えますか?
「国内の光ケーブル需要はピーク時の3分の1にまで低下し、今後もオリンピックパラリンピック需要後はてい減が続く見込みです。撤退メーカーも多く、残存事業者で供給責任を果たして行く事になると思います」
―― ここ最近の御社の話題や最新製品は何ですか?
「FC事業部門としては、超多心ケーブルや40心少心架空ケーブルや少芯架空ケーブル分割工具です」
SZテープスロット型ケーブル □TSZタイプ。光ファイバをテープ状にした4心または8心テープ心線を溝型のスロットに落とし込んで集合したケーブルです。中間後分岐が可能なため、FTTH支線網の構築に適しています。心線移動を起こしにくい構造のため、架空布設に最適です
少心架空ケーブル分割工具(外観)。少心架空ケーブルの専用分割工具です。中間後分岐作業における支持線と本体の分離、および本体の解体による光ファイバ心線の取り出し作業を容易に行えます
―― 最後に弊社ユーザー様にメッセージを。
「いつもご愛顧いただきありがとうございます。引き続き、高品質・高信頼の光製品を提供して参りますので、ご愛顧を宜しくお願い申し上げます」
※ 今回の取材は2019年8月に書面で行いました。回答も当時の回答になりますのでご了承ください。
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